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インプラント治療は少なからず危険性を伴う

現在、インプラント治療が成功する確率はおおよそ90%以上と言われています。そのため、インプラント治療は外科手術の中では比較的安全性が高い治療といえるでしょう。しかし、インプラント治療において危険性がまったくないとは言い切れません。そこで今回は、インプラント治療の際に理解しておきたいリスクを解説します。

インプラント治療のリスク

  • インプラント治療のリスクとして主に6つがあげられます。
  • 骨量不足によるインプラントの抜け落ち
  • 骨質低下によるインプラントの抜け落ち
  • 16歳以下は骨の成長が妨げられる
  • アルコールや喫煙はインプラント治療に悪影響を与える
  • チタンアレルギーの発症
  • 内科疾患によっては手術に耐えられないこともある

骨量不足によるインプラントの抜け落ち

インプラント治療には、インプラントがしっかりと埋まる骨量が必要となります。CT検査で最低でも歯を支えている骨である歯槽骨が5㎜以上あることが目安になります。歯槽骨が5㎜以下の場合は、手術にてインプラントを埋め込んだ後に、インプラントを支える力が比較的弱い状態になってしまいます。

そのため、繰り返される噛み合わせのストレスに耐えられず、インプラントが抜け落ちてしまう可能性が高まってしまいます。

骨量不足の場合は骨移植を行うこともある

骨量不足であっても、インプラント治療を望まれる方もいらっしゃいます。骨量が足りないと診断された方は、必ずしもインプラント治療を行うことができないわけではありません。骨量不足の部分には、自分の身体の別の骨を採取し、移植する「骨移植」という方法もあります。

骨量不足の2つの原因

  1. 先天性の骨量不足
  2. 歯槽膿漏などの歯周病

骨量不足の1つ目の原因として、先天的に顎の骨の骨量が不足し、薄い場合があります。2つ目は、歯槽膿漏などの歯周病の原因による歯槽骨の吸収です。歯肉に起きた炎症が次第に、歯と歯槽骨の間にある歯根膜を破壊します。破壊が進行すると、歯槽骨そのものを吸収していきます。その結果、歯槽骨の高さ・幅ともに減少し骨量不足に陥ってしまいます。

骨質低下によるインプラントの抜け落ち

インプラント治療の成功のためには、ある程度の骨の硬さが必要と言われています。骨の硬さを専門用語で「骨質」と言います。骨の構造は、外側は硬い骨の「皮質骨」で覆われ、内部は柔らかい「海綿骨」からできています。インプラントを埋め込んだ後は、骨の外側の硬い「皮質骨」に支えられています。

皮質骨の厚さが十分に確保されていると、インプラントの予後は良好であるという研究結果が発表されています。骨密度が低い「骨粗しょう症」の場合、骨の内部の柔らかい部分である海綿骨がスカスカの場合もあります。骨粗しょう症の場合は、インプラント手術の術式の変更や、治療期間の延長が必要となることが多いと言われています。

一般的に、下顎の骨は皮質骨が厚いことが多いです。それに比べて、上顎は構造的に皮質骨が非常に薄く、ほぼ海綿骨でできています。上顎は、インプラントを支える外側の皮質骨が少ないため、下顎に比べて構造的に支持性が低いことがわかります。そのため、特に上顎の骨の硬さが十分でない場合、インプラントが抜け落ちてしまう可能性が高まってしまいます。

16才以下は骨成長が妨げられる

永久歯が生え揃うのは16歳~18歳前後と言われています。永久歯が生えそろった後も、顎の骨は成長し続けていることがあります。成長の止まる時期は個人差があるためです。顎の骨が成長している段階でインプラント手術を行うと、骨の成長が妨げられることがあります。

そのため、概ね16才以下(歯科医院によっては18歳)の方はインプラント治療を受けることができない場合が多いです。

アルコールや喫煙はインプラント治療に悪影響を与える

アルコール依存症などの日常的に過剰にアルコールを摂取している方と、ヘビースモーカーの方はインプラント治療に適さないと言われています。

アルコール

通常、インプラント手術日から3日程度は、飲酒は避ける場合が多いです。インプラント手術後、特に3日程度が腫れや痛みのピークになります。飲酒により血流が良くなり、腫れや出血がしやすい状況になってしまうためです。また、傷の治りが遅延してしまったり、痛み止めや抗生物質などの効果が薄れてしまう可能性もあります。

喫煙

喫煙によって血管収縮や血流阻害などの機能障害などを引き起こしてしまう可能性が高まります。また、喫煙は歯周病を悪化させる原因となるため、インプラント治療においても悪影響を及ぼすリスクが高いと言われています。そのため、少なくともインプラント手術の前後2週間は禁煙が望ましいとされています。

チタンアレルギーの発症

チタン製のインプラント治療による金属アレルギーの発症は極めて少ないと言われています。しかし、金属アレルギーを発症していない方であっても、必ずしもアレルギーを発症しない保証はありません。

歯科医院によっては、インプラント治療前にパッチテストなどのアレルギー検査を行ったり、皮膚科での検査を勧めたりすることもあります。

内科疾患によっては手術に耐えられないこともある

重度の糖尿病、高血圧、心臓疾患等の疾患をお持ちの方は、場合によってはインプラント治療を行えない可能性があります。全身疾患の症状や程度によっては、外科手術に耐えられないこともあるためです。

しかし、疾患の程度によってはインプラント治療が可能なこともあります。内科主治医と歯科医師に、全身疾患について事前に相談し、手術が可能であるか診断をして頂くことは大切です。

外科手術のリスク

インプラント手術は、親知らずの抜歯程度の侵襲の手術とされています。心臓手術などの他の外科手術と比べて、身体の侵襲が少ないことからついついリスクを軽視しがちです。しかし、インプラント手術に伴うリスクがまったくゼロというわけではありません。

外科手術のリスクとして

  • 神経麻痺による唇のしびれ
  • 血管損傷による出血
  • インプラント周囲の腫れ

があげられます。

神経麻痺による唇のしびれ

下顎の神経圧迫・損傷により唇にしびれが生じる可能性

インプラント手術の際に、少なからず下顎にある神経が圧迫や損傷されてしまう可能性があります。下顎の歯には、周囲を取り巻く膜に分布する「下歯層神経」と呼ばれる神経があります。下歯層神経が傷つけられると唇の痺れを感じることがあります。

もしも、インプラント手術によって下歯層神経が傷つけられてしまった場合、原因となったインプラント体を取り除く必要があります。その後、6ヶ月~長期にわたって経過観察が必要です。

血管の損傷による出血

インプラント手術中に血管の損傷が起こってしまうこともあります。稀に、手術が終わり帰宅後も出血が止まらない、歯茎の部分で出血が溜まるといった危険性があります。

インプラントの周囲の腫れ

まれにインプラント手術後に、インプラント体の周囲が腫れる場合があります。ただし、たいていは時間経過とともに腫れが収まってくることが大半であると言われています。

インプラントの危険性は歯科医院へ治療前に相談を

インプラント手術の成功率は比較的高いため、安全性な手術と言われています。しかし、インプラント手術のリスクは必ずしもゼロではありません。骨量不足や骨質低下により、インプラント治療を行うことが難しい場合もあります。

また、血管や神経の損傷など外科手術に伴うリスクも知っておく必要があります。自分でも危険性について理解するために、インプラント治療の知識を少しずつ身につけていくことも大切です。

インプラント治療の危険性について事前にカウンセリングや検査を通して、主治医よりしっかりと説明を受けておくと安心ですね。

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