ホワイトニングの効果まとめ|歯医者でやるメリット
歯を白く美しくしたいとホワイトニングを検討中の方も多いのではないでしょうか。
歯医者でのホワイトニングでは、高濃度の薬剤を使用できるため、ホワイトニングの効果は高いといわれています。しかし、ホワイトニングの方法や個人差によって、効果が異なることもあります。今回は、歯医者でのホワイトニングの効果について解説します。
歯医者でのホワイトニングとは
歯の色を白くすることをホワイトニングといいます。同じ意味で「漂白」とも「ブリーチング」とも呼ばれています。一概にホワイトニングと言っても、歯の表面のステインを落とす歯磨き粉を使用した際も、ホワイトニングという言葉を使います。
歯医者で行うホワイトニングとは、専用の薬剤を使用し、歯を漂白することをさすため、混同しないように注意が必要です。
オフィスホワイトニング
歯医者に通院し、ホワイトニングを行うのが、オフィスホワイトニングです。ホワイトニングの薬剤に、高濃度の過酸化水素を使用します。薬剤を添付した後にLEDライトなどを使用して、強い光を歯に照射します。歯に光を照射することで、ホワイトニングの効果を促進させることができるといわれています。
オフィスホワイトニングの効果として、1回の施術で白さを実感することができることが多いです。
ホームホワイトニング
歯科医院で処方してもらったマウスピースと薬剤を使用して、自宅で行うホワイトニングをホームホワイトニングといいます。
ホワイトニングの施術を、歯科医師や歯科衛生士が行うのではなく、自宅にて自分で行います。そのため、安全性を考慮してオフィスホワイトニングで使用する高濃度の過酸化水素の薬剤は使用しないことが一般的です。ホワイトニングの薬剤に、溶けて過酸化水素となる過酸化尿素を成分とした薬剤を使用します。
また、ホームホワイトニングの場合、光の照射は行わないことが多いです。薬剤の効果がマイルドであり、光の照射も行わないため、ホームホワイトニング後に歯の白さを実感するのには少し時間がかかります。個人差はありますが、概ね2週~1か月後に効果を感じる場合が多いといわれています。
デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する方法がデュアルホワイトニングです。オフィスホワイトニングにて短期間で白さを実感できた後に、ホームホワイトニングで白さを維持・改善します。即時的な効果も実感でき、持続性もあるホワイトニングの方法であるといわれています。
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一般的に人が自然に美しいと感じる白い歯とは
ホワイトニングを行い、歯が白く美しくなることを目指しますが、一般的に人が自然に美しいと感じる白さとはどの程度でしょうか。
歯の白さの指標シェードガードとは
歯の白さには基準となる指標があります。白さの基準はシェードガイドと呼ばれ、指標となる色は16段階の明るさにわけられています。B1~C4まで白さのグレードがあります。アルファベットは、色の系統を示すものです。
赤系をA、黄色系をB、グレー系をC、ダークブラウン系をDで示しています。アルファベットの横の数字が小さい方が明るくなります。例えば、A1の場合、赤系で明るい色という意味を表しています。
日本人のなりたい白さはA1
一般的な日本人の歯の白さは、A3といわれています。研究によると、一般的に日本人が不自然な白さではなく、白くて美しい歯であるという印象を受けるのはA1であるという結果がでています。国籍によって、元々の歯の白さも違いますし、なりたい白さも異なります。
B1よりも白いと不自然な印象を与える場合も
シェードガードでB1よりも白い場合は、逆に不自然な印象を与えてしまうことがあります。自分では自然な白さだと思っていても、客観的に不自然なこともあるため、ホワイトニングの進め方についても歯科医と相談が必要です。
白くなりにくい場合の特徴
歯医者でのホワイトニングは、歯を内側から漂白する方法です。そのため、理想の白さを手に入れやすい方法ですが、場合によっては歯が白くなりにくい人もいます。
先天性な歯の着色
元々、生まれた時から歯の色がグレーがかっている人の場合は、ホワイトニングの効果が薄いといわれています。また、妊娠中に抗生物質(テトラサイクリン)を摂取した場合、胎児の歯が着色してしまう可能性があります。その子供は、将来的にホワイトニングを行っても効果的ではないといわれています。
フッ素をコーティングしている
虫歯予防に最適なフッ素コーティング。実は、フッ素はホワイトニング剤が歯に浸透するのを阻害してしまうという作用があるといわれています。そのため、フッ素コーティング後にホワイトニングは推奨されていません。
ホワイトニング後のフッ素はOK
フッ素後にホワイトニングは行うと、ホワイトニング効果が得られにくくなりますが、ホワイトニング後のフッ素コーティングは特に問題はありません。
歯垢や歯石が沈着している
歯の表面に歯垢などの汚れが沈着している場合、ホワイトニングの効果が得られにくくなります。ホワイトニング前に、しっかりと歯垢や歯石をクリーニングしてもらいましょう。
ホワイトニングが禁止されている場合
妊娠中・授乳中の方
ホワイトニングは基本的には安全です。しかし、妊婦や胎児への影響については研究が不十分であるため、リスクがゼロではありません。そのため、妊娠中や授乳中のホワイトニングは控えることをおすすめします。
無カタラーゼ症の方
無カタラーゼ症の方は、ホワイトニングの実施が禁止されています。カタラーゼの作用として、過酸化水素を分解するはたらきがあります。“無”カタラーゼ、つまりカタラーゼない人は、過酸化水素を分解ができず、過酸化水素が身体の中に残ってしまい有毒となります。
永久歯が生えそろっていない方
乳歯に対する影響については、まだはっきりとした研究結果が発表されていません。そのため、原則として永久歯が生えそろっている成人(おおむね18歳以上)が対象となっています。
エナメル質・象牙質形成不全の方
歯が成長する際に、通常であればエナメル質や象牙質も発達します。エナメル質・象牙質形成不全とは、歯を外からの刺激から守っているエナメル質や象牙質の発達が不十分な状態です。このような場合に、ホワイトニングを行ってしまうと歯の神経に刺激を与える可能性があるため危険です。
ホワイトニングで使用する薬剤の種類
歯科医でのホワイトニングでのみ使用が許可されている薬剤があります。また、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングでは、使用する薬剤も異なります。
オフィスホワイトニングでは過酸化水素を使用する
歯医者で行うオフィスホワイトニングでは、高濃度の過酸化水素を使用します。過酸化水素の作用によって、歯の内側から漂白し、白くしていきます。高濃度の過酸化水素を使用することで、非常に高いホワイトニング効果を得られるといわれています。
ホームホワイトニングでは過酸化尿素を使用する
歯医者で処方してもらった薬剤を自宅で使用するホームホワイトニングでは、過酸化尿素を使用します。過酸化尿素は溶けて過酸化水素に変化します。オフィスホワイトニングで使用される高濃度の過酸化水素に比べて、漂白の効果はマイルドになります。自宅でも、安全にホワイトニングを行うためです。
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ホワイトニングの効果を長持ちさせる方法
せっかくホワイトニングでお金と時間を費やして、理想の歯の白さを手に入れたら、できるだけ長持ちさせたいですよね。次に、ホワイトニングの効果をできるだけ長持ちさせる方法を解説します。
ホワイトニングの効果持続期間
ホワイトニングの効果が持続する期間については、個人差があります。また、ホワイトニングの方法によって、おおむねの持続期間も異なります。ホームホワイトニングの場合、約1年程度、オフィスホワイトニングの場合は約3~6ヶ月程度といわれています。
ホワイトニング前に行うべきこと
虫歯や歯周病の治療
虫歯や歯周病がある場合、ホワイトニングを行うことができません。ホワイトニングを行う前に、虫歯や歯周病の治療をしておくことが大切です。
歯のクリーニング
歯の表面が汚れている状態では、ホワイトニングの効果を十分に得ることは難しいといわれています。歯科衛生士が特別な器具を使用し行うPMTCといったクリーニングで歯の表面の汚れをとっておきましょう。日々のブラッシングだけでは、取り除きにくい汚れを除去することができます。
ホワイトニング中・後の注意点
ホワイトニング後の2~3時間は酸性の食べ物を控える
柑橘類の果物・炭酸飲料・ヨーグルト・スポーツドリングなどの酸性の食べ物や飲み物。
ホワイトニング後24時間は着色しやすい食べ物を控える
コーヒー・紅茶・ワイン・ケチャップ・醤油・キムチ・合成着色料などの歯に着色しやすい食べ物や飲み物。
着色の強いものを摂取後は歯ブラシまたは水でゆすぐ
上記で示したような着色成分が多く含まれている飲み物や食べ物を摂取すると、どうしても歯の着色はしやすくなります。こまめに歯ブラシでブラッシングをすることが大切ですが、時間の関係で難しい場合は、口の中を水でゆすぐだけでも着色予防になるといわれています。
定期的にタッチアップホワイトニングを行う
ホワイトニングの効果は半永久的ではありません。ホワイトニングの効果が薄れてくる時期に、追加のホワイトニングを行う方法をタッチアップホワイトニングといいます。歯医者によっては、良心的な価格でタッチアップホワイトニングを行ってくれる場合もあるので、確認しておきましょう。
歯医者で定期メンテナンスを受ける
歯の表面に付着して間もない汚れであれば、歯医者でのクリーニングで簡単にオフすることができる場合があります。約半年に1回はメンテナンスを受けておくと安心ですね。
ホワイトニングについては歯医者に相談を
ホワイトニングの効果については、元々の歯の白さや、今までの着色の度合いなど個人差に左右される部分が少なくはありません。ホワイトニングを実施してから、自分の思うような白さにならなかったり、トラブルを招いたりしないためにも、事前にしっかりとホワイトニングの効果について理解しておくことは大切です。
ホワイトニングについて、カウンセリングを受け付けている歯医者もあるので、相談してみましょう。
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