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即日インプラントのデメリットとは?最適な歯科の選び方も解説

即日インプラントは治療期間の短縮など、多くのメリットがある治療方法です。しかし、ほかの治療と同様に、いくつかのデメリットがあるのも事実です。
治療方法を選択する際には、メリットだけに目を向けるのではなく、どのようなリスクがあるのかデメリットの部分も十分理解して治療に臨む必要があります。

今回は即日インプラントのメリットを含めた基礎知識と、そのデメリットまで詳しく解説していきます。

即日インプラントとは?

インプラント治療のなかには、即日インプラントといわれる術式があります。

即日インプラントと、通常のインプラント治療と何が違うのか、以下に解説していきます。

手術当日に仮歯を埋め入れ、その日から食事も可能

即日インプラントは、抜歯・インプラント体の埋入・仮歯の装着までを一度の来院でおこないます。

一般的なインプラント治療は、インプラント体を埋入した後に、顎の骨との結合を待つため2ヶ月〜3ヶ月ほど治療期間をあけます。

インプラント体と顎の骨の結合が確認できたら、被せ物を入れるための土台を装着して被せ物を作成。
インプラント体を埋入してから被せ物が入るまでに、早くても3ヶ月ほどかかります。

一方、即日インプラントは一度の来院で仮歯の装着までおこないます。
そのため、手術当日の夜から軽い食事をとることが可能です。

歯がない期間がないので、審美的なメリットも大きいでしょう。

身体的な負担が少ない

即日インプラントは手術回数・通院回数が少なく身体的負担が少ないことが特徴です。
治療期間も通常のインプラント治療と比較して短期間で完了します。

インプラント治療は、インプラント体を埋入する日はもちろん、被せ物を被せる土台の設置・被せ物を入れる際も、長らく歯科医院に滞在することになり身体的負担の大きい治療法です。

通院回数が少なくなれば、身体的負担の軽減が期待できるでしょう。

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即日インプラントのデメリット

即日インプラントを検討する際には、デメリットも理解した上で選択することをおすすめします。

ここでは、即日インプラントのデメリットを確認していきましょう。

即日インプラントの治療を受けられない場合が多い

即日インプラントは、適応となる症例に限りがあります。

事前に、レントゲンやCT・歯型・口内の写真など資料を集めて適応症例か歯科医師が判断します。

以下のような症例や習慣のある方は、適応外になることが一般的です。

抜歯部位の骨量が足りない

即日インプラントは、通常のインプラント治療と同様に顎の骨に十分な厚みや深さ・密度が必要です。

即日インプラントは、抜歯した部分にインプラント体を埋め込みます。

顎の骨量が足りないと、インプラント体と顎骨の結合が得られない可能性があり治療にリスクが伴います。

そのため、顎の骨の骨量が足りないケースでは即日インプラントは行うことができません。

骨量が足りない症例では、抜歯後に骨量を増加させる骨造成術を行って十分な骨量を確保すればインプラント治療できる可能性は十分にあります。

炎症が広範囲にある

歯周病や歯根嚢胞で、抜歯する歯の歯茎など周辺組織に強い炎症がある場合、即日インプラントの適応外になります。

炎症が強い場合は、歯茎などの周辺組織の骨組織がある程度治癒した段階でインプラント治療を行う早期埋入の適応となります。

喫煙

インプラント治療の成功条件として、しっかりとインプラント体が顎の骨と結合しなくてはいけません。

しかし、喫煙はインプラント体と顎の骨の結合を阻害する要因になります。

インプラント体と顎の骨の結合には、十分な血流が必要です。
タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させる作用があるので喫煙すると、血管が収縮して血流が悪くなります。

そのため、即日インプラントだけでなくインプラント治療を行う方は、禁煙することが推奨されています。

通常のインプラントより感染症のリスクが高い

即日インプラントは、通常のインプラント治療と比較して感染症のコントロールが難しい治療方法です。

抜歯を伴うインプラント治療では、細菌感染のリスクを軽減するために治癒期間を設ける場合が一般的。
抜歯後6ヶ月程度の治癒期間を経て、歯肉組織と骨組織が完全に治癒した状態でインプラント体を埋入する待時埋入と、抜歯後4週間〜16週間後である程度、歯肉組織・骨組織が治癒した状態で行う早期埋入があります。
待時埋入や早期埋入は組織が治癒していることで、歯周病などの細菌感染をコントロールしやすいと言われています。

即日の埋入施術で治癒の経過を確認できないため感染症をコントロールしづらい

一方、即日インプラントは、抜歯直後にインプラント体を埋入するので、抜歯部分の炎症している組織を完全に除去する必要があります。

埋入時に治癒の具合を確認できないので、感染症のコントロールが難しいと言われています。

1回法の採用による失敗リスク

即日インプラントは、基本的に1回の手術で終了するため、患部の治癒する経過を見ながら治療する方法ではありません。

インプラント埋入後に、歯茎などの歯周組織・骨組織がどのような経過をたどるのか予想しながら治療を進めていく必要があります。

うまくいかない場合は再手術のケースも

即日インプラントは治療失敗のリスクが高い治療法です。
万が一、予想に反した結果になった場合、顎の骨とインプラント体の結合が得られず再手術が必要になることもあります。

速やかに治療を終えるための即日インプラントを選んだことで、けっきょく再手術になってしまうようでは本末転倒です。

こうした治療失敗のリスクを回避するため、即日インプラントを取り扱う歯科医院は、医師の技術力やクリニックの設備・衛生管理はもちろんのこと、患者の適応条件をかなり厳しくしています。

対応できる歯科クリニックが限られる

即日インプラントには高度な医療技術が必要

即日インプラントは対応できる歯科医院が限られているのが現状です。

昨今、インプラント治療を行なっている歯科医院は増加しており多くの歯科医院で受けることが可能となりました。

しかし、即日インプラントは歯科医師の高度な技術と、最新の設備が整っていなければ行うことができません。

近所の歯科医院で対応していない可能性が高く、自身でホームページや実際に足を運んで、取り扱っている歯科医院を探す必要があります。

かかりつけの歯科医院で取り扱いがない場合、紹介してくれる可能性があるので、かかりつけの歯科医院がある方は相談してみるといいでしょう。

即日インプラントと即時荷重に伴う問題

即時荷重は、インプラント体を埋入後すぐに仮歯を入れる治療方法で、即日インプラントでよく使用される施術手法のひとつです。

この即時荷重を行う部分が問題となり、即日インプラントがうまくいかなるケースもあります。

仮歯が壊れることがある

仮歯は正式な人工歯と比較して耐久性が劣っていることが少なくありません。

歯科医院では、十分に噛み合わせの調整を行った上で仮歯を装着しますが、歯に過度な力が掛かると仮歯が壊れる可能性があります。

特に、歯ぎしりや食いしばりなど、歯に大きな負荷が掛かる動作が習慣になっている方は注意が必要です。

万が一、壊れてしまえば歯科医院で交換してもらう必要があり追加で費用が発生する可能性があります。

顎骨とインプラント体の結合が得られない

1番大きなデメリットとしては、顎骨とインプラント体の結合が得られない場合があることです。

即時荷重の治療適応でも、顎の骨にインプラント体が結合するのにはある程度、期間が掛かります。

結合前にインプラント体に過度な負荷が掛かると、インプラント体が動き顎の骨と上手く結合しない・インプラント体が抜け落ちるなどのトラブルが起こる場合があります。

万が一、結合が上手くいかない場合、再手術となり身体的・精神的負担が増すでしょう。

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即日インプラントに最適な歯科医院の選び方

即日インプラントは高度な医療技術が必要で取り扱っている歯科医院が少ないのが現状です。

自身にとって最適な歯科医院を選択するには、どこに着目すればいいのでしょうか?

以下に、即日インプラントに最適な歯科医院の選び方を紹介します。

  1. 即日インプラントでの治療実績を確認する
  2. 初診時のカウンセリングでの対応を見る
  3. 治療後を含めた長期的な視野での治療計画を立ててくれる

即日インプラントでの治療実績を確認する

即日インプラントの治療先を検討する際には、経験や治療実績が豊富な歯科医院を選ぶようにしましょう。

即日インプラントは高い専門技術と設備が整った歯科医院でしかおこなうことができません。

顎の骨の状態や噛み合わせ・口周りの状態をトータルで確認して、一人ひとりに合った治療方針を提案する必要があります。

経験や実績が多い歯科医院であれば、多くの症例に対応した経験を活かした治療を受けられるでしょう。

歯科医院のホームページや口コミを確認すると、症例写真が掲載されている医院が多くあります。

実際の症例で、どのような治療を行っているのか実績を確認することが可能です。

初診時のカウンセリングでの対応を見る

歯科医院では、インプラント治療を検討する方に向けて、カウンセリングを設けている場合が多いです。

実際にカウンセリングを受けて、歯科医院や歯科医師の対応を確認するといいでしょう。

即日インプラントは、保険適応外の自費治療になります。

費用が高額になるので、不安や疑問点が残るままでの治療は、後にトラブルを起こす引き金になりかねません。

カウンセリングの際に、現在の口の中に対する説明や治療の流れ・不安や疑問について納得できる答えをくれる歯科医院を選択するといいでしょう。

治療後を含めた長期的な視野での治療計画を立ててくれる

即日インプラントは、インプラントの治療が完了したら終わりではありません。

インプラントの寿命を長く保つためには定期的に歯科医院を受診してチェックしてもらう必要があります。

定期検診を受けていれば万が一、インプラントにトラブルが生じている場合も早期に発見することが可能です。

セルフケアを含めた定期検診でのサポート体制も重要

また、インプラントの寿命を長く保つためには、セルフケアも重要になります。

定期検診では、インプラントやインプラント周辺組織の確認はもちろん、一人ひとりに合ったブラッシング指導を行い自宅でのセルフケアがしっかりとできるようにサポートしていきます。

インプラントは、治療完了後の管理で寿命が左右されるので、治療後の定期検診に力を入れているかも歯科医院を選ぶ際の判断ポイントになるでしょう。

まとめ

即日インプラントのデメリットも理解した上で治療を受けましょう

即日インプラントは、手術回数や通院回数が少なく、手術当日に食事が可能でメリットの大きい治療方法です。

ただし、即日インプラントは、歯科医師の高度な技術と設備が整った限られた歯科医院でしか取り扱いがありません。

高度な技術・設備が整っていても、通常のインプラント治療と比較して感染症やインプラント体が結合しないなどのリスクが高い治療法でもあります。

また、口の中の状態によっては即日インプラントの適応外になる場合もあるでしょう。

インプラントは、インプラント治療が終わったら終わりではなく寿命を長く保つためには定期検診が必要になります。

即日インプラントを検討する際には、

  • 歯科医師の技術力や治療後のサポートが充実しているか
  • 自身が適応の症例なのか確認する
  • 通院のしやすさ(長期間に渡って通院する必要があるため)
  • 歯科医師との相性

なども考慮した上で歯科医院を選択しましょう。

インプラント治療には、さまざまな方法があるので、自身の口の中の状態に合った治療法を選択する必要があります。

即日インプラントのメリットだけでなくデメリットもしっかりと理解した上で、信頼できる歯科医師のもとでベストな治療法を選択することをおすすめします。

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