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歯科インプラントをアゴの骨に埋め込むインプラント治療。治療には外科的手術が必要ですが、実際どのくらいの時間がかかるかが気になる人も多いのではないでしょうか。インプラントの手術方法は複数あるため、種類ごとに手術時間も変わってきます。

今回は、それぞれの手術方法ごとにかかる時間の目安や、全体の診療期間をご紹介します。

一般的な歯科インプラントの手術方法

インプラント治療で行われる手術方法には、手術を1回で終わらせる1回法と、手術の回数を分ける2回法とが一般的です。
それぞれの大まかな手術の流れと時間の目安を見ていきましょう。

1回法と2回法の手術の流れ

1回法と2回法の場合、大まかな手術の流れは共通しています。ですが、トータルで考えると2回法のほうが手術時間はもちろん、治療期間も長くなります。

<インプラント手術の流れ>

  1. 歯茎を切り、露出したアゴの骨に穴を開け、歯科インプラントを埋入する
  2. 歯科インプラントと骨が結合するまで約3~6カ月時間をおく
  3. 歯科インプラントに連結部分(アバットメント)を取り付ける
  4. 歯茎の状態が回復するまで時間をおく
  5. 歯科インプラントにかぶせる人工の歯をアバットメントに取り付ける

1回法と2回法との違い

1回法と2回法の大きな違いは、歯茎を切る手術を1回で済ますか、回数を分けて2回行うかです。1回法は歯茎を切開して歯科インプラントを埋入した際、上端部(ヘッド部分)を歯茎の外に出して露出させておきます。アバットメントを取り付けるときには、すでに上端部が露出した状態なので、2回目の手術が必要ありません。

2回法の場合は、1回目の手術で歯科インプラントの上端部まで骨の中に埋め込み、一旦歯茎を縫い合わせます。2回目の手術までは、上端部を含めた歯科インプラント全体がすっぽり歯茎の中に包まれるイメージです。

歯科インプラントが骨と結合したのを確認すると、再び手術となります。2回目の手術では縫い合わせた歯茎を再び切開し、ヘッド部分を露出させてアバットメントを取り付けます。

1回法や2回法によるインプラント手術の時間

1回法の手術にかかる時間は1本あたり約15~20分

1回法の手術にかかる時間の目安は、治療する歯の本数が1本の場合約15~20分といわれています。2~3本になると約25~45分、4~6本の場合は約50~85分の手術時間となり、10本以上になると2時間以上かかることもあるようです。

手術時間に幅があるのは、患者の歯の状態によって左右されやすいためです。1本増えるからといって倍の手術時間がかかるとは限りません。ですが、健康状態によっては通常より手術時間が長引く可能性もあるでしょう。

歯科クリニックによって、歯科インプラントを埋め込んだあと、すぐに人口の歯を取り付ける場合は1回法が用いられることがあります。1回法の場合は、手術が1回で済むので肉体的にも経済的にも負担が少なくなるのがメリットです。ただし、歯科クリニックによっては行っていない場合もあるので注意が必要です。

2回法の手術でかかる時間の目安

インプラント治療を行う多くの歯科クリニックでは、2回法による手術が一般的です。2回法は特殊な治療が必要な場合でも対応でき、感染リスクも低いためです。2回法の場合は、1回目の手術時間が1本あたり約10~15分、2~3本だと約20~35分といわれています。10本以上になると100分以上かかることもあるようです。

2回目の手術は、アバットメントを取り付けるだけなので1回目より短くなるのが一般的です。1本あたり約5~10分、2~3本だと約15~20分が目安となります。10本治療する場合も短ければ30分程度、長くても1時間程度というケースが多いでしょう。

それぞれの手術が長時間になることは少ないですが、トータルで考えると1回法より手術にかかる時間は長めです。肉体的、経済的な負担は増える可能性があるでしょう。

その他のインプラント手術方法

歯科インプラントによる治療は、数か月の診療期間が必要なので、何度も歯科医院に通うことは心身の負担にもなる可能性があります。しかし、一部の歯科医院では患者の時間的負担を減らす新しいインプラント手術の方法を採用していることがあります。

広く一般的に行われているわけではないため、治療が受けられる歯科医院は限られますが、インプラントの手術時における選択肢のひとつになることもあるでしょう。

All-on-4(オールオンフォー)による治療と手術時間

All-on-4(オールオンフォー)は、4~6本のインプラントを手術でバランスよく埋め込み、手術した当日に10~20本程度の仮歯を固定する手術方法です。4本の歯科インプラントを埋め込む場合の手術時間は、約40~60分といわれています。All-on-4(オールオンフォー)は歯が1本もない場合や、上アゴか下アゴのいずれか全ての歯がない場合に行うことが多い手術方法です。

インプラント手術後、すぐに仮歯を入れ食事を摂れるようになるのが特徴で、ケガや事故などによって同時に多くの歯を失った人に対しても有効な治療法と考えられます。

ザイゴマインプラントによるインプラント治療

All-on-4(オールオンフォー)とともに近年注目されている手術方法に、ザイゴマインプラントがあります。ザイゴマは頬の骨を意味し、歯の骨ではなく頬の骨を利用してインプラント治療を行うというものです。頬の骨を使うのは、歯の骨に比べ安定性が高いため、従来の歯科インプラントより長いものを使用できるからです。

重度の歯周病で上アゴの骨が少ないなど、All-on-4(オールオンフォー)による治療が難しい症例でも対応できるのが特徴です。手術にかかる時間の詳細は依頼する歯科医院に確認することをおすすめします。

ただ、アゴの骨が弱っている人でも特殊な治療を行うことなくインプラント治療ができるので、インプラントの診療全体にかかる時間は通常より短縮できるでしょう。

インプラント手術前に行う処置と時間の目安

インプラント手術の痛みが不安な場合の静脈内鎮静法

インプラントの手術時は、基本的に麻酔をかけるため痛みはほとんど感じることがありません。とはいえ、手術には変わりないので不安に感じる人もいるでしょう。歯科医院によっては、痛みが不安という人のために静脈内鎮静法を行っていることがあるので、相談してみるといいでしょう。

静脈内鎮静法は、点滴タイプの麻酔で、眠ったような感覚でリラックスできる麻酔です。手術前に点滴で麻酔をかけ、手術の不安や恐怖を感じずにすむようにし、手術後には鎮静を解除する薬を点滴の中に流すことになります。静脈内鎮静法にかかる時間は20~30分程度が一般的です。

骨の状態次第でインプラント手術前に要治療

歯科インプラントの埋入には、十分な骨の量や厚みがないといけません。骨の状態が悪いと歯科インプラントとが結合せず、抜け落ちる可能性があるからです。状態がよくないと判断された場合は、手術の前に骨を増やす治療を行います。

骨を増やす治療のタイミングは、インプラント治療と同時に行う場合もあれば、骨の治療を先に完了した上でインプラント治療へと進む場合もあります。骨の治療にかかる時間は、治療を行うタイミングによってさまざまです。手術と同時に骨を増やす場合は、5~20分ほどの時間で終わることが多いですが、歯科インプラントを埋め込む前に治療する場合は30分~40程度かかるのが一般的です。

先に骨の治療を完了してからでないと手術ができない場合は、骨が安定するまで1時間~1時間半をおくことになります。大がかりな治療になると、2時間~3時間程度待機してからの手術になります。治療だけでは対応できないほど状態が悪い場合は、骨の手術を行うこともあります。

インプラント治療とは別に骨の手術を行う場合は、手術した部分が安定してからインプラント治療の開始となります。場合によっては骨の手術と治療だけで数か月の時間がかかることもあります。歯科インプラントを埋め込んだあとの待機時間と合わせると、治療にかかる時間は1年以上になる可能性があるでしょう。

歯科インプラント埋入箇所の抜歯

歯科インプラントを埋入する箇所に歯が残っている場合は、先に抜歯が必要です。抜歯にかかる時間は本数にもよりますが、一般的に5~10分ほどで完了することが多いです。抜歯自体の時間は短いですが、抜歯をすると抜いた部分の骨や歯茎に残った膿や組織を掻き出さないといけません。残っていると骨と歯科インプラントとがうまく結合しない可能性があるからです。

歯の状態によっては、手術と同時に抜歯を行うか、少し期間をあけて入れる場合と、タイミングが異なります。抜歯後、少し期間をあけてから歯科インプラントを入れる場合は、抜歯をした場所の傷口が治るまで最低でも4週間から1ヶ月の時間をおき、手術へと進むのが一般的です。

インプラント治療全体にかかる時間の目安

最短でも2ヵ月、3~6ヵ月は一般的な症例

手術を含め、インプラント治療を完了するまでの全体的な時間は最短で2ヵ月ほど。3~6ヵ月ほどかかることも多いです。治療に時間がかかるのは、歯科インプラントが持つ耐久性や機能性を発揮するためには、骨との結合が十分でないといけないためです。

All-on-4(オールオンフォー)やザイゴマインプラントという新しい治療法はあるものの、基本的にはじっくり診療に取り組むことになるでしょう。加えて、インプラント治療は手術が終わっても定期的なメインテナンスが必要です。一般的に、数か月に1回程度は通院することになるので、診療に取り掛かるには長い目で考えることが大切です。

何度も通院するのはおっくうに感じるかもしれません。ですが、体の中でも歯は見た目に大きく影響する部分です。特に前歯が整っているかどうかは印象を大きく左右するので、男性女性ともに慎重な治療が必要でしょう。インプラント治療においては、急いで治療するより、じっくり取り組むほうがベターだと考えられます。

インプラントの手術にかかる時間は手術方法、歯の状態次第

不安なことはインプラント治療前に歯科医師と相談して解消を

歯科インプラントの手術方法は、1回法や2回法などが一般的です。手術にかかる時間は、手術方法や治療内容によって変わってくるでしょう。治療する歯の本数が多い場合や、症例によっては手術時間も長くなると考えていいでしょう。

手術方法の選択は患者の状態や症例だけでなく、歯科医師によっても考え方がさまざまです。1回法のデメリットである感染リスクも、歯科医師によっては高くならないと考えていることがあります。

インプラント治療は、長い時間をかけて診療を受けることになります。安心して治療に臨むためにも、歯科医師と十分相談し、費用面にも納得して始めることが大切です。
手術の方法や痛みなど、不安なことは治療前に質問し、疑問を解消しておきましょう。

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