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インプラント治療にはいくつか治療法があり、日々進歩しています。抜歯即時埋入も、インプラント治療の新たな治療の選択肢として広まっている方法のひとつです。
今回はこの記事で、抜歯即時埋入法がどのような治療法なのか、特徴や一般的な治療の流れとの違い、メリット・デメリットについてご紹介します。

インプラントの抜歯即時埋入とは?施術の特徴と流れ

抜歯と同時にインプラントを埋め込む治療法

抜歯即時埋入は、文字通り抜歯と同時にインプラントを埋入するというインプラント治療です。
骨補填材という、足りない骨を補填する人工の骨を用いることで、従来のインプラント治療より短期間で治療を終えられるのが特徴です。

抜歯即時埋入によるインプラント治療は、治療技術の進歩や歯科インプラント自体の品質向上により生まれた新しい治療方法です。患者の負担を心身ともに減らす方法として、新しい治療の選択肢となっています。

抜歯即時埋入は骨吸収が起こりにくい

抜歯即時埋入によるインプラント治療は、歯を支える歯槽骨の骨吸収を抑えられることも特徴のひとつです。
従来のインプラント治療は、抜歯をする場合、数カ月間は歯茎の回復を待ってインプラント治療をするのが一般的な流れでした。ですが、回復を待つ間に、今まで歯を支えてきた歯槽骨は役割を失い、退化するように骨が減る、いわゆる骨吸収を起こした状態で回復するといういうデメリットがありました。

一般的には抜歯後半年までの間に、骨の幅や高さが元の状態から30~40%減少するといわれています。
抜歯をしてすぐにインプラントを埋め込む抜歯即時埋入法なら、治療が完了後も骨の高さをほぼ同じ状態に保ちやすいといわれています。

抜歯即時埋入法の流れ

抜歯即時埋入法の治療の流れは、一般的に次のように進んでいきます。

  1. 抜歯し、インプラントを埋め込む
    治療が必要な歯を抜き、抜歯してできた穴をドリルで整えたのち、インプラントを埋め込みます。
  2. 骨補填材を埋め込む
    インプラントを埋め込んでも、多少隙間が生まれます。インプラントを安定させるため、穴とインプラントとの隙間には骨補填材を埋め込み、固定します。骨補填材とは、人工の骨のことです。隙間が埋まったら歯茎を閉じます。治療内容によっては、仮歯を入れて歯肉の形を整えてから歯茎を縫合することもあります。
  3. 回復を待ってから被せ物を装着する
    手術後、3~5か月ほど時間を置きます。歯茎の回復や、アゴの骨とインプラントとが結合して安定するのを待つためです。インプラントの周囲や歯肉が治癒したら、最終的な被せ物を装着し、治療完了となります。

従来のインプラント治療との違い

従来のインプラント治療は、抜歯をする場合1~3か月程度、症例によっては半年ほど期間を置くのが一般的です。
インプラントを埋め込むためにはアゴの骨の厚みや密度が必要なので、骨が再生するのを待つためです。感染症を予防する目的もあります。
症例によりますが骨の再生は一日二日で完了するものではないため、治療期間も早くて半年、一般的には1年近くかかることが多いです。

抜歯即時埋入によるインプラント治療をするメリット

患者側の負担軽減|インプラント手術回数は1回

インプラント治療で抜歯即時埋入を選択するメリットのひとつは、手術回数が少なく、身体的・精神的な負担を減らしやすいことです。

1回の手術で、抜歯と同時にインプラントを埋入し、必要なら仮歯まで装着もできる方法だからです。
手術自体に不安を感じている人は、精神的な負担の緩和にもつながるかもしれません。
手術の痛みについても、抜歯時に行う麻酔が効いている間に歯を抜き、インプラントを埋め込むので痛みを感じる心配も少ないでしょう。

従来のインプラント治療にも、手術を2回に分けて行う2回法以外に1回で済ませる1回法があります。ですが、抜歯即時埋入法のように抜歯とインプラントの埋め込み、仮歯装着を当日にすませることはできません。

インプラント治療にかかる期間の短縮

抜歯とともにインプラントを埋め込む抜歯即時埋入法は、治療期間も3~6ヶ月ほどと短いこともメリットのひとつです。

通常なら抜歯をして、骨が回復するのを待っているという段階で、治療が完了することもあるでしょう。
従来のインプラント治療のおよそ半分ほどの期間で治療が終わると思えば、診療に通う気持ち的な負担も減らせる可能性があります。

抜歯とともにインプラントを埋め込むので回復も早め

抜歯即時埋入によるインプラント治療は、従来の治療より傷口の回復も早い傾向があるといわれています。
抜歯した直後は、時間を置いた場合より組織の治癒力が高い状態にあるため、治療する部分が元に近い状態を維持しやすいからだと考えられます。

抜歯後すぐにインプラントを埋入することで、骨吸収の抑制をはじめ歯茎など軟組織の状態維持もしやすくなり、抜歯した部分の骨の回復も早まると考えられます。

インプラント治療時の痛みも軽減

抜歯即時埋入法による治療は、腫れや痛みの発生も少ない傾向にあるようです。
一般的には手術後に多少なりとも痛みや腫れが起こることが多いですが、抜歯即時埋入法なら元に近い状態で維持しやすいことで、痛みや腫れのリスクも減らせると考えられます。

抜歯即時埋入で審美面にもメリットあり

通常は抜歯をしてからしばらく、歯がない状態になります。ですが、抜歯即時埋入法の場合はすぐにインプラントを埋め込むため、歯のない期間は最小限に抑えられます。当日に仮歯まで装着できれば、見た目の違和感がほとんどない状態で治療を進められるでしょう。
骨吸収が起こりにくいことで歯茎の形も維持しやすく、見た目にも自然に仕上がりやすくなるでしょう。
インプラント治療でも、前歯や上顎の歯は審美性が問われることも多いです。抜歯即時埋入法は歯茎の形を温存しやすいので、入れ歯などの被せ物をしたときよりも、天然に近い状態に仕上がるといわれています。

生活への影響も最小限に抑えられる

抜歯即時埋入法によって、当日仮歯まで装着できれば、食事も柔らかいものであれば摂れるはずです。生活への影響も最小限に抑えられるでしょう。

インプラント治療を抜歯即時埋入にするデメリット

抜歯即時埋入ができる歯科医院が限られる

現在のところ抜歯即時埋入によるインプラント治療は、すべての歯科医院で受けられるわけではありません。
通常のインプラント治療より難易度が高く、技術力を要する方法なので、治療できる歯科医院は限られるのが実情です。

抜歯即時埋入による治療ができないケースもある

インプラント治療の中でも抜歯即時埋入法は適用条件が厳しい治療方法です。希望すれば誰でも治療できる方法ではないことも、抜歯即時埋入法のデメリットと考えられます。

<抜歯即時埋入ができるケース>

  • 抜歯する歯が炎症を起こしていない
  • 十分な骨量、厚み、高さがある
  • 入れ歯の装着が困難な方
  • 周囲の歯が歯周病になっていない
  • 噛み合わせのバランスが整っている
  • 過度な歯ぎしりや食いしばりがない

基本的に、抜歯即時埋入法では、抜歯後すぐにインプラントを埋め込んでも問題ない程度の骨量や高さ、厚みなどがなければいけません。骨の量が少なく、骨造成など特殊な治療が必要な場合は適用できない可能性が高いです。

歯周病や虫歯にかかっている場合も、進行度合によっては歯茎やアゴの骨の組織が弱っている可能性があるため、治療ができない場合があります。
抜歯後、歯がない期間を作りたくないと思っても、歯の状態が良くない場合は入れ歯や矯正などほかの治療法を検討することになるでしょう。

抜歯即時埋入法でインプラント治療を受ける場合の注意点

安心してインプラント治療できる歯科クリニック選びが重要

抜歯即時埋入法は、インプラント治療の中でも高度な技術を必要とする方法です。
まずは信頼できる歯科医を見つけることが大切です。歯科クリニック選びをする際は、不安なことも相談しやすいかという相性以外に、歯科医のこれまでの治療経験や症例実績などもチェックしましょう。

その他、十分な事前の検査や診察があることや、歯科用CTなどの設備も整っているかなど、歯科クリニックの診療内容や設備も確認しましょう。
安心・安全に診療を受けるためにも、歯科クリニック選びは慎重に行いましょう。

抜歯即時埋入法の費用についても確認を

抜歯即時埋入法の治療費用は、通常のインプラント治療に比べて大幅に高いというケースは少ないようです。一般的に、抜歯やインプラントの埋め込み手術と仮歯までを含めて、1本あたり30~60万円前後という場合が多いといわれています。

ただし、当日仮歯まで装着する場合は、仮歯の費用も含めた金額を手術当日まで支払わないといけない歯科医院もあるようです。
高額になりやすい治療なので、支払いのタイミングは事前に確認しておくほうがよさそうです。

歯科クリニックの衛生管理にも注目を

歯科医の技術力以外にも、クリニック全体の衛生管理が徹底しているかどうかもチェックしたいポイントです。
抜歯即時埋入法は抜歯とインプラントの埋め込みという2つの手術を一度に行います。手術をする以上多少なりとも出血を伴うため、感染症のリスクは避けられないからです。

歯科クリニック選びをする際は、院内は清潔か、手術器具の衛生管理は徹底されているか、消毒薬の種類や、手術時の手袋はこまめに交換しているかなど、感染症予防対策や衛生管理体制が整っているかなどを確認しましょう。

ホームページがあれば、感染対策についての取り組みについて記載がないかチェックしてみてください。
万が一、インプラントが細菌感染した場合は、正常にインプラントが骨と結合しない可能性もあります。
感染症のリスクを減らすためにも、抜歯時の感染症対策がしっかりしている歯科医院を選びましょう。

抜歯即時埋入はインプラント治療の新しい選択肢

メリット・デメリットを知った上で信頼できる歯科医に相談を

インプラント治療の中でも、抜歯即時埋入法は比較的新しい治療法です。
抜歯後すぐにインプラントを埋め込むことにより、手術回数が少なく短期間で治療を完了できるというのが大きなメリットです。患者側としても、心身ともに負担が少なく、審美性も高く仕上がりやすいという面において、インプラント治療をする上でひとつの選択肢になるでしょう。

一方、治療できる歯科クリニックが限られることや、骨や歯の状態が良好でなければ治療できないという点はデメリットといえます。
難易度が高い治療法なので、歯科医の技術力や、感染症対策など衛生管理なども求められるでしょう。治療を受ける際は、事前の確認を十分行い、不安な点も明確にした上で慎重に判断する必要があると考えられます。メリット・デメリットを考慮した上で、安心して任せられる歯科医院を選びましょう。

インプラントナビおすすめクリニックの選び方
  • コミュニケーションがしっかりとれる歯科医を選ぼう
  • アフターケア・アフターサポートが徹底している
  • 通院回数が必然的に多くなるので通いやすいエリアで探す