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インプラントの治療期間は6カ月~12カ月|個人差があるため歯科医に相談を

インプラント治療は、インプラントを埋め込む手術のみを実施すれば、すぐに終了するわけではありません。インプラント手術の前には、カウンセリングや検査を行います。また、インプラントを埋め込む手術後も、骨とインプラントが結合するための安静期間が必要となります。

そして、手術が終わったあとも、インプラントを良好な状態に保つために定期的なメンテナンスが欠かせません。インプラント手術を考えている方は、自分のインプラント治療の期間について事前に確認しておくことが大切です。

インプラント治療期間は6カ月~12カ月程度

インプラントのトータルの治療期間は、最低でも6ヶ月から12ヶ月かかる場合が多いと言われています。6カ月程度の治療期間の差が生じる理由としては、歯周病の有無や顎の骨の薄さなどの個人差によって必要な治療内容・期間が異なるためです。通常のインプラント治療は6カ月~12カ月かかるため、骨造成などの追加で治療が必要な場合は、少なくとも1年以上治療の継続が必要となります。

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インプラント治療の流れと期間

では、実際にインプラント治療はどのような流れですすめていくのでしょうか。次に、インプラント治療の各過程の流れと、必要な期間を解説していきます。各期間は治療内容・進捗状況によって個人差があります。

カウンセリングと検査は最短当日~数日

内容により異なりますが、概ね最短当日でカウンセリングや検査は終了する場合が多いです。希望するインプラント治療を納得して受けるためには、手術前のカウンセリングはとても大切になります。インプラントは自由診療のため、歯科医院によって方針が異なることもあります。

カウンセリングでは、自分の希望をしっかりと歯科医師に伝え、ともに治療計画を話し合います。また、検査では場合によっては、通常のレントゲンだけではなく3次元的に歯の状態を把握できるCT検査を行うこともあります。個人差もありますが、追加で検査が必要な場合は数日が必要です。

インプラントの埋入手術は30分~3時間程度

インプラント埋入手術は概ね30分から3時間程度です。インプラント埋入する予定の部分の粘膜に、局所麻酔を行います。麻酔後、歯肉を切開し、顎の骨にドリルで穴をあけます。その後、インプラントの太さに合った穴になる様に、ドリルで穴の大きさを調整します。穴にインプラントを埋め込み、蓋をします。

手術した部分を洗浄し、粘膜を元に戻して専用の糸で縫合します。縫合した糸は1週間ほど後に抜糸します。

インプラント埋入後に安静期間が必要

インプラントの埋入後、骨とインプラント(チタン)がしっかりと結合するまでに安静期間が必要です。インプラントと骨の結合を「オッセオインテグレーション」と言います。オッセオインテグレーションがインプラント治療のポイントとなります。

安静期間については、個人差はありますが、骨の密度とほぼ比例すると言われています、概ね下顎で3ヶ月以上、上顎で6ヶ月以上かかることが多いです。手術では、インプラントが顎の骨と結合したことを確認した後に、再び歯茎を手術にて切開します。次に、インプラントにアバットメント(連結部分)と人工歯を装着し終了です。

即時荷重でも治療期間は通常の場合と変わりはない

インプラント埋め込んだ直後に、インプラントに義歯を付ける方法を「即時荷重」と呼びます。 一定期間を経過した後に、最終的な義歯を作成し、取り付け治療が終了となります。通常の場合と、即時荷重とでは治療開始から終了までの期間は特に変わりはありません。即時荷重では、インプラントを埋め込んだ手術の直後に義歯を装着します。

そのため、メリットとしてインプラント手術後の不便さが軽減することがあげられます。即時荷重の注意点は、手術者の経験と技術が必要な治療であることです。即時荷重のメリット・デメリット、リスクなどについても充分に説明を受けた上で治療を選択していきましょう。

定期的なメンテナンス期間が必要

インプラント治療後も定期的に口の中を検査し、トラブルが起きないように定期的なメンテナンスを行う必要があります。インプラントには神経は通っていないため、感染等のトラブルが起きても自覚症状がありません。セルフチェックに加えて、歯科医院にてインプラントや噛み合わせの状態などの定期的なチェックを行なうことがおすすめです。

定期的にメンテナンスを受けることは、インプラントをできるだけ長く快適に使うためにとても重要です。個人差はありますが、最初の半年間は数週間に1回ペース、その後は数カ月に1回ペースでメンテナンスをすることがあります。

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骨の造形が必要な場合の期間

骨の造成は4~6カ月が必要

長い間義歯を装着し続けたり、抜歯後にそのまま放置していたりした場合は、顎の骨の量が減ってしまうことがあります。顎の骨が十分でないと、インプラントの手術を行うことができません。その場合には、足りない骨を補う骨の造成が必要です。

骨を補う方法として、骨移植法・骨再生誘導法(GBR法)・上顎洞底挙上法(サイナスリフト)などがあります。骨の造成の治療には、概ね4~6カ月の期間が必要となることが多いです。

骨移植法は4~6カ月の治療期間が必要

骨移植法では、下顎の後ろ部分から骨を取り、インプラントを埋め込む予定の顎の骨に移植します。自分の骨で移植するためには、採取するための手術が必要となります。採取する手術が必要ない人工骨を用いる方法もあります。

GBR法は4~6カ月の治療期間が必要

GBR法は、骨の厚さが不足している場合に行う手術です。骨の厚さが不足している場合、インプラントを埋め込んだとしても、インプラントが骨から出てきてしまいます。骨が不足している部分に、粉々にした自分の骨、または他の骨補填材を置きます。その上部に人工膜を置くと、歯肉などが混入しなくなるため、骨の再生が促進されるという仕組みです。

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サイナスリフトは4~6カ月の治療期間が必要

上顎の骨の高さが不足している場合、サイナスリフトを行うことがあります。上顎の粘膜部分に空間を作り、その部分に自家骨や骨補填剤を移植します。そのことにより、インプラントを埋め込むことができるだけの骨の厚みを確保します。顎の骨の厚みがある場合、サイナスリフトとインプラントの埋め込みを同時に行うこともあります。

顎の骨が顕著に吸収されて厚みが十分でない場合は、サイナスリフトを行います。その後、4~6ヶ月ほど骨が安定するまでの治癒期間を設け、インプラントを埋め込みます。

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インプラント治療の期間は個人差があるため歯科医に相談を

インプラント治療の開始から終了までのトータルの期間は、個人差があります。インプラントの治療期間が比較的長期にわたる理由として、安静期間が必要であることがあげられます。顎の骨にインプラントを埋めた後は、インプラントと骨が結合するために安静期間を設けます。安静期間の長さは、顎の骨の状態に大きく影響されるため個人差が生じてしまいます。

また、骨の造成が必要な場合は、さらに4~6カ月の治療期間が延びる可能性があります。インプラント治療を実施する前に、歯科医師に治療期間について相談しておくと安心です。

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