インプラント手術当日・術後の注意点まとめ
インプラントは、手術のみ行ってしまえば終わりではありません。インプラント手術は、他の外科手術と比べて、侵襲の少ない手術です。しかし、術後の注意点を守らないと感染症や炎症を悪化させてしまうリスクがあります。インプラント手術後の正しい注意点を理解し、手術後も快適に過ごしましょう。
インプラント手術当日の6つの注意点
インプラント手術後の注意点は、当日~数週間まで、時間経過に伴って注意点も変化してきます。まずは、一番炎症の悪化の危険性の高いといわれている手術当日の注意点について解説します。
①うがいを避けましょう
手術当日は、炎症の悪化を防ぐためにうがいは避けましょう。うがいをすると、手術部位の出血が悪化してしまう可能性があります。もし、出血が止まらない場合は、清潔なガーゼ等を傷口に当てることをおすすめします。
②手術した部分を触らないようにしましょう
インプラントを埋め込んだ部分は、ついつい気になってしまいますよね。しかし、手術部位の状態の確認は鏡などを使って行い、傷口を舌や指で触らないようにすることが大切です。舌や指で傷口を触ってしまうと、雑菌が入ってしまい感染症のリスクが高くなるためです。
③食事に気を付けましょう
インプラント手術後、口の中の感覚が戻り麻酔が切れた後に食事をしましょう。できるだけ噛まずに食べられる軟らかい食べ物を中心にいただきます。例えば、ヨーグルトやスープおかゆなどがおすすめです。熱すぎない、ぬるめの食べ物は刺激が少ないので最適です。
手術した部位と反対側で噛むと、手術した部位にストレスがかかりにくいです。手術した側で食事をしたり、熱い食べ物や刺激物を食べたりするとストレスが加わり、感染の原因となることもあるので注意が必要です。
④入浴は軽いシャワーで済ませましょう
手術後は、疲れをとるために湯船に浸かりたくなりますよね。しかし、湯船に浸かると血行が促進され手術した部位の傷口から出血してしまう可能性があります。そのため、湯船に浸かることは避けましょう。手術当日は、ぬるめのシャワーを軽くあびる程度にすることがおすすめです。
⑤激しい運動は控えましょう
汗ばむ様な激しい運動は控えて安静に過ごしましょう。激しい運動をすると、全身の血行が促進され、手術した部位から出血する可能性も高まるためです。
手術当日は、予定を入れないことが一番ですが、どうしても仕事や家事を行わなくてはならない場合もあると思います。その際は、軽いものだけを担当したり、適宜休息をとったりと身体に負担がかからないようしましょう。
⑥喫煙は控えましょう
手術後は、必ず喫煙は控えましょう。喫煙は、毛細血管を収縮させ血行が悪化させる危険性があるため、傷の治りが遅れてしまいます。また、インプラントと骨の結合を阻害させてしまう可能性もあります。インプラント治療の成功と禁煙は切っても切れない関係といわれています。
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インプラント術後の3つの注意点
インプラント手術後1~2週間が経過すると、徐々に腫れや痛みも落ち着いてきます。腫れや痛みが軽減している場合は、ついつい注意点を忘れて普段通りの生活を送ってしまう可能性もあります。炎症を悪化させず、インプラントと骨の結合を遅らせないためにも注意点を忘れずに守ることは大切です。
①傷口に歯ブラシが当たらないように気を付けましょう
翌日以降は、口腔内の衛生を保つためにも、歯磨きと毎食後うがい液を使用しましょう。口腔内にうがい液を行き渡らせた後に、軽くゆすぎます。激しいうがいは避けることがポイントです。
また、歯ブラシには雑菌が付着している場合もあります。極力、歯ブラシが傷口に当たらないよう気をつけて歯を磨きましょう。インプラントを埋め込んだ部分は、抜歯までは歯ブラシをしないで下さい。
②刺激物を避けましょう
手術の翌日以降も、「辛い」「熱い」「硬い」「香辛料が強い」「アルコール」などの刺激物は避けです。加工品に関しては、商品裏面の成分表示を参考にしましょう。
③喫煙を避けましょう
手術後は、歯科医師の指示に従って禁煙をしましょう。喫煙した場合、傷口の炎症が長引いたり、傷口の部位が開いてしまったりすることがあります。また、喫煙するとインプラント体と骨の結合を妨げてしまう危険性が高まってしまいます。
④腫れに注意しましょう
手術後は、個人差はありますが、少しの痛みと腫れがともなうことがあります。腫れは、手術後3~4日目がピークで、おおむね約1~2週間で手術前のように元通りになることが多いといわれています。人によっては、頬や顎、首に内出血がみられることもあります。
手術後、1週間以内には内出血も収まることがほとんどです。腫れや痛みがひどい場合は、歯科医院に連絡し、受診をおすすめします。
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術後の定期メンテナンスは大切
ご自分でのメンテナンスがしっかり行えている方や、インプラントの周囲に特に問題のない方は、4~6ヶ月間隔でメンテナンスを行うことが適切と言われています。しかし、残っている歯の周りの状態が悪化した際は、1~3ヶ月間隔で歯科医院へ通院しましょう。
歯科医師歯科衛生士の専門的なチェックを受け、問題があれば早期に治療することで良好な状態を保つことができます。
通院でのメンテナンスの内容
- 咬合や清掃のチェック…歯科医が咬みあわせや歯の汚れ具合をチェックします。
- PMTC…歯科衛生士が専門的に歯の汚れを落とします。
- 上部構造をはずした清掃…上部構造を外して汚れを徹底的に落とします。
ご自宅でのセルフメンテナンス方法
インプラント術後は、通常の歯と比べて傷口から感染しやすい状態です。そのため、過度な刺激を与えずに、メンテナンスを行う必要があります。おすすめのセルフメンテナンス方法について解説します。
ブラッシングのポイント
抜歯以降は、インプラント部分も気を付けながらブラッシングを開始します。ご自分の歯をブラッシングする歯ブラシを使用して頂いて構いません。
大きく動かさず、細かく1本ずつをブラッシングし、歯肉との境目は磨き残しが多いため入念にブラッシングを行います。以前から電動歯ブラシを使用していた方は、そのまま使用して頂いても大丈夫です。
歯間ブラシデンタルフロスタフトブラシ等の使用もオススメです
歯ブラシでのブラッシングでは落としきれない、歯とインプラント歯の間の汚れを歯間ブラシやデンタルフロスで清掃を追加することもオススメです。インプラント歯間やインプラント歯と歯肉の間の磨き残しの多い箇所は、毛束が1つのヘッドの小さな歯ブラシであるタフトブラシの使用も効果的です。
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インプラントの注意点は歯科医に確認を!
インプラントの手術後は、時間経過や炎症の度合いに合わせた注意点を守る必要があります。注意点を守らないと、感染症を起こしたり、インプラントと骨の結合を阻害させたりする危険性があります。
そのため、事前にしっかりと注意点を知っておくことが大切です。注意点を守り、メインメンテナンスセルフメンテナンスを適切に行うことは、インプラント治療した状態を長く良好に維持するために必要です。インプラント術後の注意点については、歯科医に確認しましょう。
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